廃用症候群とは?症状・原因と寝たきりにさせないリハビリのポイント


骨折した箇所をギプスでしばらく固定しておくと、ギプスを外したときに思い通りに動かせなくて驚いたという経験のある人はいませんか?それが「廃用(はいよう)症候群」です。
高齢者の場合、病気やケガで入院するなどして長期間寝たきり状態になると、廃用症候群を発症しやすくなります。
今回は、廃用症候群の原因や対処法、リハビリのポイントについてご紹介します。

 

【目次】
1. 「廃用症候群」とは
2. 廃用症候群の原因
3. 廃用症候群になったときの対処法
4. 廃用症候群のリハビリのポイント
5. 身体が動くうちに筋力の維持・向上に努めましょう

 

「廃用症候群」とは

「生活不活発病」とも呼ばれる廃用症候群。まず、廃用症候群の特徴や症状についてお伝えします。

 

●廃用症候群の定義と特徴
廃用症候群とは、病気やケガなどの治療のため、長期間にわたって安静状態を継続することにより、身体能力の大幅な低下や精神状態に悪影響をもたらす症状のことをいいます。

廃用症候群の進行は速く、特に高齢者はその現象が顕著です。1週間寝たままの状態を続けると、10~15%程度の筋力低下が見られることもあります。

さらに、気分的な落ち込みが顕著に現れてうつ状態になったり、前向きに取り組むやる気が減退したりと、精神的な機能低下も見られます。

似たような症状に「ロコモティブシンドローム」(運動器症候群、通称「ロコモ」)があります。
これは高齢化社会を迎え、国が「メタボリックシンドローム」(メタボ)の次に国民に浸透させようとしている言葉です。
ただし、ロコモは「足腰の衰えなどが原因で、日常生活に支障を来している状態」のことを指し、原因には主に「加齢による衰え」や「筋肉・関節・骨など運動器自体の病気やケガ」が挙げられます。したがって、廃用症候群とは異なるものです。

 

●廃用症候群の症状
廃用症候群を発症すると、「運動器障害」「循環・呼吸器障害」「自律神経・精神障害」を引き起こします。
「運動器障害」とは主に「筋萎縮」「関節拘縮」「骨萎縮」など、「循環・呼吸器障害」では主に「誤嚥(ごえん)性肺炎」「心機能低下」「血栓塞栓症」など、「自律神経・精神障害」では主に「うつ状態」「せん妄」「見当識障害」などの症状を発症します。

廃用症候群の原因

廃用症候群を発症する原因についてお伝えします。

 

●過度の安静状態
病気やケガで長期入院して安静にすることで、全身の筋肉をあまり動かさない状態が長期間続くと、筋肉や関節、臓器の運動能力が低下します。
また、自力で動いたり歩いたりできるうちから車いすやおむつを使用すると、さらに身体を動かす機会が減ります。そういう状態が続くと身体機能は低下する一方になり、廃用症候群を進行させます。

 

●関節の痛みや動きの鈍り
高齢者になると、関節などに痛みが生じることが増えます。そうなると動くことが億劫になり、買い物や散歩などに出かける機会が減少します。
また、安静状態が続くと関節の動きが鈍くなり、思ったように動けないことから、外出を嫌がるようになります。
そうすると、さらに身体能力に衰えが生じ、廃用症候群が進行します。

廃用症候群になったときの対処法

身内の高齢者が廃用症候群になったときの対処法をお伝えします。

 

●動く機会をつくる
最も大切なのは、動く機会をつくることです。
症状を悪化させる原因になるため、付きっきりでの介護は避けたほうが良いでしょう。着替えや排泄、移乗などといった身の回りの動作の中で、自分でできるものは極力自力でするよう促すことが大事です。簡単な家事などを手伝ってもらうようにするのも良いでしょう。
また、趣味などのグループ活動に積極的に参加するよう促すことも効果的です。自分の意思で積極的に動く機会が増えると、気持ちも前向きになります。

 

●リハビリを行う
リハビリテーションを無理に行うのは危険を伴うので、医師に相談しながら行いましょう。病院の中には、廃用症候群になった場合のリハビリテーションを行っているところがあります。そうした施設を利用して、専門医の指導を受けるのが良いでしょう。

 

●薬物治療を行う
廃用症候群の症状によっては、薬物治療が有効な場合もあります。
関節痛などの痛みを発症している場合や心機能の低下が見られる際には、それぞれの症状に合わせた投薬治療を行います。また、せん妄などの精神障害を発症している場合も同様です。
そうした症状が見られる場合は、医療機関に薬を処方してもらう必要がありますので、早めに医師の診察を受けることが大切です。

廃用症候群のリハビリのポイント

廃用症候群のリハビリを行う際に注意すべきポイントが3つあります。

 

●本人を前向きな気持ちにする
患者本人に、前向きな気持ちでリハビリに取り組んでもらうことが大切です。
「何のためにリハビリをするのか?」「リハビリをすることで、どのような変化が期待できるのか?」といったリハビリのゴールをしっかりと伝え、本人のやる気を引き出すことがポイントです。
無理にさせようとすると、リハビリ拒否の姿勢をとることもあります。本人が気乗りしないときは、無理強いをせず、医師や看護師、理学療法士、作業療法士などに相談し、家族以外からも本人に働きかけてもらうなど、十分な注意を払いましょう。

 

●リハビリしやすい環境を整える
体調が優れない状態でリハビリをするのは、高齢者にとってかなりの苦痛を伴います。「睡眠時間をしっかり取れているか?」「食事はきちんと取れているか?」など、リハビリするのにふさわしい体調かどうかを事前に確認しましょう。

 

ほかにも、普段寝ているベッドのマットレスの硬さもチェックポイントです。
床ずれや褥瘡(じょくそう)予防のため、エアマットなどの柔らかい敷き布団を使用している人もいますが、マットレスが柔らかすぎると、身体をさらに動かしにくくするおそれがあります。
それぞれの患者の状態に合わせ、マットレスの硬さの見直しを行いましょう。
さらには、ベッドのリクライニング機能を活用して座位姿勢を取らせるなど、いろいろな方法で身体を動かすよう促すことが大切です。

 

また、患者の状態を注意深く観察しながら、可能な限り車いすではなく、杖や歩行器を使用するよう促すことも、リハビリの一環として重要です。

 

●栄養管理に配慮する
栄養管理も大切です。リハビリの前に、リハビリに必要と考えられるエネルギー量を摂取できているかどうかを確認しましょう。一日に必要な摂取カロリーに加えて、リハビリの運動量に応じたカロリーを摂取する必要があるため、医師のアドバイスを聞きながら行ってください。

身体が動くうちに筋力の維持・向上に努めましょう

廃用症候群にならないためには、寝たきりにならないことが大切です。寝たきりにならないためには、病気やケガに気をつけるとともに、長期入院などで一時的な寝たきり状態になっても、あきらめたり、ラクをさせたりしないで、なるべく身体を動かすように患者を促すことが大事です。
高齢者の中には、動けない状態が続くと、それが習慣になってしまって、身体を動かすのを嫌がる人もいます。健康状態に配慮しながら、車いすなどを使用する機会をできるだけ減らし、自分で身体を動かすように仕向けることが、被介護者が廃用症候群になるのを防ぐ方法です。

 

健康なうちに予防するスタンスも大切です。身体が動くうちに筋力を維持・向上させることが、廃用症候群の予防になります。

 

また、もし廃用症候群になった場合は、家族や介護スタッフ、医療関係者が協力してリハビリに努めましょう。高齢者の場合、短期間で回復するわけではありませんが、途中でやめるとそのまま寝たきりになってしまいます。リハビリのゴールを設定し、焦らずコツコツ行うことが重要です。

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