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最適な手すりで介護負担を軽減!種類や特徴、正しい選び方

高齢者の自立した生活をサポートする方法の一つに、自宅への手すりの設置があります。家の中の適切な場所に手すりを配置すれば、転倒や落下などの危険性が低くなり、被介護者の安全を確保できるだけでなく介護者側の負担を軽減することにもつながります。
今回は、これから在宅介護を始める人や、介護リフォームを検討している人のために、介護用の手すりの役割や種類、手すりの正しい選び方についてご紹介します。

最適な手すりイメージ1

介護における「手すり」の役割

手すりは、被介護者が安全で快適な生活を送るために必要なものです。手すりが持つそもそもの役割について見てみましょう。

歩行の手助け

加齢とともに筋力や関節の機能が低下するため、高齢者の多くは、2本の足を使ったすばやい歩行が困難になります。手すりにつかまることで、足腰にのみかかっていた体重が上半身にも分散されるため、全身のバランスをキープすることが可能となり、歩行がしやすくなります。

動作補助

椅子やベッドから起き上がったり、階段を上り下りしたりといった上下移動の動作は、足腰が弱っている高齢者に大きな負担を強います。手すりにつかまって体を支えることで、一連の動作を行うときにかかる体への負担が軽くなります。

転落や転倒の防止

高齢者は、運動機能や筋力が衰えているため、ちょっとしたことでバランスを崩しやすく、若い人に比べて転落や転倒のリスクが高くなります。衝撃の度合いや打ちどころによっては、骨折をしたり、後遺症が残ったりするおそれもあります。手すりは、高齢者の怪我を防ぐという役割を果たします。

最適な手すりイメージ2

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手すりの種類

福祉用具として使われる手すりの種類は多種多様です。設置する場所や用途によって適切な形を選びましょう。

水平型

地面に対して水平に設置する、一般的な手すりです。玄関や廊下、トイレや浴室などに設置されることが多く、短い距離の歩行補助や動作補助に適しています。手すりの位置が低すぎると、つかまるときに不安定な体勢になってしまうので、被介護者の体の大きさを考慮し、被介護者が最も使いやすい高さに設置することが重要です。

I型(縦型)

床に対して垂直に設置する、アルファベットの「I」のような形状の手すりです。玄関やトイレ、ドアなどに設置されることが多く、立ち座りの動作をサポートするなど、被介護者の姿勢を安定させる効果があります。力を入れて握ることが多いため、素材や太さなどにこだわるほうがよいでしょう。

L字型

水平型とI型が一緒になった、アルファベットの「L」のような形状の手すりです。立ち座りなど上下の動作を多く行うトイレや浴室に適しています。
ただし、手すりの位置が便座や浴槽に近すぎると、重心移動が難しくなり、立ち上がりにくくなります。トイレに付ける場合は、ペーパーホルダーの位置も考慮しながら設置場所を考えましょう。

階段用

階段の上り下りをスムーズにし、転落・転倒を防止する手すりです。自由に曲がるタイプの手すりを選べば、利用者の握力や階段に合わせて角度などを変えることができるため、使い勝手がよいでしょう。製品によって、1箇所が曲がるものや、複数箇所が曲がるものなど、いくつかのタイプがあるため、階段の段数や傾斜といった住居環境に応じて選ぶ必要があります。

可動型

主に浴室やトイレなどに設置して利用する、動くタイプの手すりです。壁などに設置し、必要なときだけ手すりを引き寄せて使用します。同居する家族が使用するときや、車椅子への移乗の際に邪魔にならず便利です。ただし、手すりを引き出す・しまうという手間がかかり、被介護者はそれらの動作を毎回行うことになります。

床に置くタイプ

独立した、移動が可能な手すりです。家の壁などに手すりを設置することが難しい場合や、ベッド、布団、椅子のそばに置き、寝起きや立ち座りの動作を補助してもらいたいケースなどに適しています。好きなところに置けるので室内のさまざまな場所で利用しやすい上、業者からのレンタルが可能で購入する必要がないというメリットがあります。
ただし、やや安定しにくい点がデメリットといえます。

最適な手すりイメージ3

手すりを選ぶときのチェックポイント

介護で使う場合、公共の場にある手すりとは異なり、被介護者に適した手すりを選ぶことが大切です。ここでは、手すりを選ぶ際にチェックしておきたいポイントを解説します。

素材

手すりに使用される素材には、主に、木やステンレス、プラスチック、アルミなどがあります。例えばステンレスは丈夫でさびにくいため、スロープなど屋外の設置に適しています。
一方、水濡れがしやすい浴室には樹脂がおすすめです。

商品によっては、滑り止め加工や防水加工が施されていたり、階段など室内の暗い場所でも見えやすいように、蓄光やLED電球が内蔵されていたりするものもあります。設置場所に合わせて、素材を使い分けるとよいでしょう。

高さ

手すりの高さは、被介護者の身長や体重など体形に合わせる必要があります。また、歩行が可能かどうか、車椅子を利用しているかどうかによっても、最適な手すりの高さは異なります。
歩行補助を目的とした手すりを設置する場合、地面から手すり上部までの高さは、約75~85センチ程度がベストとされています。

太さと形状

動作補助や転落・転倒防止のために手すりを設置する場合は、特に、手すりの握りやすさが重要な要素です。目安としては、手すりのベストな太さの直径が約2.8~3.5センチ、手すりを握った際に指先が軽く触れる程度の太さがよいといわれています。

公共の場にある手すりは、利用者が軽く触れる程度であることが多いため、比較的太めに作られる傾向があります。自宅に設置する場合は、手すりが太すぎると被介護者がとっさに体を支えるときに握りにくいため、避けたほうがよいでしょう。被介護者の手の大きさに合わせて選んでください。

手すりの形状は、握力の弱い人でも握りやすい円形断面がおすすめです。ただし、被介護者が手すりをしっかりと握ることが難しい場合は、楕円に近いフラットなハンドレールなどを選ぶのも一つの手です。

被介護者の身体状況

「手すりにつかまれば自力で移動できる」「介助があれば階段の上り下りができる」など、被介護者の身体状況を考慮して、手すりの種類や設置場所を決めることが大切です。玄関や階段、トイレ、浴槽だけでなく、洗面所や居間にも手すりを付けたり、場合によっては手すりのほかに、踏み台やベンチなどを設置したほうがよかったりするケースもあります。

また、被介護者の生活導線に配慮する必要もあるでしょう。自分で判断するのが難しいようであれば、ケアマネジャーなどの専門家に相談しながら決めるのも一つの方法です。

家の構造

自宅に手すりを取り付けるリフォームを行う場合、家の構造によっては、手すりを設置するための十分な広さを確保できないこともあります。
例えば、トイレに手すりを設置した場合、手すりの位置やサイズによっては、逆に利用しにくくなってしまうかもしれません。

家がそれほど広くないようであれば、移動の邪魔にならないよう「跳ね上げ式」や「高さ調節機能」などがついているタイプの手すりを選ぶとよいでしょう。

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手すりの設置は被介護者と家族の安心につながる

高齢者は、日常の動作一つひとつに時間がかかります。また、「靴を脱ぐ」「浴槽から立ち上がる」といったちょっとした動きでも、ふらついて転倒するおそれがあります。手すりは、事故を防ぐだけでなく、動作をスムーズにし、被介護者のストレスを軽減させることに役立ちます。また、室内の危険を減らすことで、被介護者だけでなく、家族全員が安心して暮らせるようになるでしょう。

※本記事の内容は、公的機関の掲出物ではありません。記事掲載日時点の情報に基づき作成しておりますが、最新の情報を保証するものではございません。

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